矯正治療に年齢制限はありません。どなたでも歯並びを手に入れることが出来ます。


 乱れた歯並びの矯正治療は、子どもがするものと言うわけではありません。矯正治療には年齢による制限は全くはありません。60歳を超えてから矯正された方もいらっしゃいます。20歳代、30歳代の患者さんも多く矯正治療をされています。40歳代になって子育てが一段落して矯正治療に踏み切る方もいらっしゃいます。
歯と全身の健康との関連に注目が高まる中、歯並びに対する関心も高まっているようです。加えて、きれいに整った口もとは、社会生活の中でも重要度は高まっています。
歯並びや咬み合わせなどが気なり始めた時が、治療をスタートする最適な時期です。矯正装置が目立つから・・・という方も多いと思いますが、目立たず審美性の高い装置が主流です。 ただし、歯と歯肉が健康な状態でなくては矯正治療ができませんので、治療に先立ってむし歯や歯周病治療が必要となる場合があります。

歯の矯正治療で単に口もとの見栄えが良くなるだけではなく、様々な障害を防ぎ、健康で豊かな生活を手に入れることが出来るようになります。

◆むし歯や歯周病のリスクを下げる
歯がデコボコに重なっていたり、上手く咬み合わない歯があると、プラークが付着しやすいばかりでなくブラッシングが困難となり、むし歯や歯周病になりやすくなります。矯正治療により正しい歯の位置にすることでこれら歯に関係するリスクを下げることが出来ます。

◆心理的に良い影響がある
悪い歯並びを気にして、人前で話したがらない、にこやかに笑えない、容姿が気になるなどで友達づきあいも消極的になってしまうケースもあります。整った歯並びによってセルフイメージが高まり、自信を持って人と接することができるようになり、社交性も高まります。

◆全身の健康にも良い影響を与える
悪い歯並びが肩こりや頭痛の原因になったり、あごの関節や筋肉に悪い影響を与えます。良い歯並びはこれら全身の健康に関しても、良い影響を与えます。

◆食物を咬みやすくする
歯ならびが悪いと食物が咬みにくく食べるスピードも遅くなりがちです。唾液と食物がうまく混ぜ合わされずに消化不良などの原因となることもあり、全身の健康にまで悪影響を及ぼすことがありますが、歯並びが良くなることで良く咬め、消化も助けます。

◆正しく、はっきりとした発音が出来る
上顎前突(出っ歯)、開咬(上下の前歯がかみ合わない)、反対咬合(受け口)などの場合、特定の発音が不明瞭になったり、特に外国語を話す時に正しい発音ができずに相手に意味が通じないことがあります。
整った歯並びは正しい、はっきりとした発音にも結びつきます。

◆顎と筋肉のバランスの取れた状態を作る
歯並びが悪いと、顎や顔・首の筋肉のバランスにも影響し、頭が傾いたり上下の顎のバランスが悪くなったり、顔が左右対称でなくなったりしますが、歯並びを良くすることでこのような問題も軽減しはじめます。